VSNAKEのピンクな日常

仕事とかのしがらみを全部放棄したパラダイスにしたい

恋が咲くころ桜どき 総評

では、レビューというか感想まとめです。

 

前回までの流れはこちら

恋が咲くころ桜どき 感想雑記(1)

恋が咲くころ桜どき 感想雑記(2)

 (参考:ブランド過去作プレイ済作品)

もしも明日が晴れならばえむぴぃさくらシュトラッセさくらんぼシュトラッセ、ましろ色シンフォニー、晴れときどきお天気雨、みんな捧げちゃう!

 

紫)あと2ルート語るんじゃなかったのか?

蛇)いやー、思うところはあるんだけど文章として思いつかんかった。ずるずる延ばしてもしょうがないし、総評優先させたのだよね。

紫)はいはい。じゃあ聞こうか。この作品、正直「アリ」?「ナシ」?

蛇)う~~~~ん……あー……まあ、アリでいいんじゃないかなぁ。

紫)またえらいこと煮え切らん「アリ」だなあ。そのこころは?

 

○シナリオゲーなの?キャラゲーなの?

蛇)作品単体で言おうか。少なくとも、杏ルートと夕莉ルートで金は取れると思うんだ。というか、杏ルートで俺はある程度元は取れたと思ってんだよね。

紫)なら「アリ」でいいんじゃないか?

蛇)それがそうとは言いづらいところでなあ……。雑記のところでも話したんだけど、全体的に、楽しかったけど、それ以上に「惜しい」が目立つんだよね。

紫)ふむ……。

蛇)キャラ作りはパーフェクトに近いキャラもいるし、クリティカルヒットしたキャラもいるしね。ただ、作品全体として、「色が見えない」というのと「コレジャナイ」感が目立ったかな?

紫)キャラゲーとしてキャラが目立つっていうんなら十分じゃないのか?

蛇)スタッフ間での葛藤かなんかあったんだろうけど、シナリオゲーにしたいのかキャラゲーにしたいのかよく見えなかった。これに関しては「死神」設定を悪い意味で引きずっちゃったかなと思うよ。

紫)キャラを立たせるか、シナリオを立たせるかは難しいと思うがな。

蛇)シナリオとしてなるほどね、と思ったのは杏シナリオだし、死神のお話主眼で作られてるシナリオならいいんだけど……。

紫)やはり一部のキャラだと、死神を無理に出そうとして、ということか。

蛇)それは夕莉シナリオだね。あとは、無駄に属性を足しすぎてキャラを台無しにしてしまった美桜とかね。

紫)それで惜しい、か。

蛇)夕莉シナリオの出来を考えると、余計な設定なしでキャラゲーとして出したなら、年間MVP候補だったと思うよ、俺。シナリオゲーとキャラゲーとどうするの、ってところで日和った感じがする。

 

○売り方とか

紫)しかし、惜しいだけでキャラ萌え十分できてるなら、即断でアリなんじゃねーの?

蛇)そこなんだよね。結局のところ、あとはブランドとしてというか、売り方というかね?

紫)そこなんで疑問形になるのよ?

蛇)いやね、これがいわゆるご新規ブランドなら「多分に粗削りだけど、キャラ作りは十二分。次回作にも期待。確実に予約して買う」って評価にするさ。ただ、仮にもぱれっとさんですよ。天下のぱれっとさんですよ。「『ましろ色シンフォニー』の和泉つばす先生の新作でござい」って売り方がね。

紫)ようするに、要求されるレベルのハードルを上げちまったってことか。

蛇)だね。エロゲ新作買う時点で、まあ定価1000円上げてるけど、まあフルプライスソフトなら特典含めて誤差の範囲内。なんだけど、「ましろ色」+αの評価ができるか、となると首が斜めになる。まあ、次も買うけどさあ……。

紫)買うんかい!あと、評価は横に振る、ではないんだな。

蛇)杏シナリオというか、エレ様だけでメシ3杯食えるからな。エレ様がいなければ首は横だよ。

 

 ○BEST SCENE!

紫)というわけで、とっておきシーンなんだけど。

蛇)エレオノーラのこのシーンしかない。

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紫)ああ、お前の大好物そうだねえ……。

蛇)死神であることの葛藤を乗り越えて、かつ杏とのわだかまりも全部乗り越えて、やっと、というシーン。格好とその後の展開というかオチも含めて、本当にこの作品のハイライトはここじゃないかと思うんだよね。

紫)お前、このあとの展開って(苦笑)

蛇)まあまあ、それはおいといて。ただ、このシーン前にティナが死神の仕事をすると、その理由についても十分納得しうるものであったし、感動のシーン!ってわけじゃないのは承知の上でね。ただ、このセリフのあとプレイヤーの誰もが「当然だ!俺が幸せにしてやる!」って叫ぶさ。

紫)しかし、ギリギリモザイクかけなければならないシーンじゃなくてよかったな。

蛇)エレさまーーーー!俺だーーーー!結婚してくれーーーー!あと、シナリオ追加よこせーーーー!

紫)会話の最中に獣性むき出しにするな!(ガンッ)

 

○まとめ

紫)多少落ち着いたか?

蛇)ああ。すまんな。

紫)じゃあ総評。

蛇)光る所は多々ある、楽しめる作品なんだ。ただし、語尾に「楽しめる、ん、だけど……」となってしまうという意味でちょっと後味が悪いかな、と。

紫)よくある「It's not bad but...」っていうやつか。

蛇)その表現が一番しっくりくるねえ。

 

 

 

○最後に……

レビューいかがだったでしょうか。

少なくとも捨てるような作品ではないと思っています。

ただ、もっと詰められたんじゃないかな、というところでリソース不足を発生させたイメージです。

 

ただ、どうしても個人的に気になったのが、夕莉シナリオで発生したシーンがどっちもClover Day'sでもあったんですよね。

・双子入れ替えシーン とか

・ヒロインから瞳孔の光が消えちゃうシーン とか

で、出来としては、個人的にはClover Day'sにあがっちゃうし……まさかまさか、あんまり考えたくないけど……したとかね。

 

次回は、上半期買ったゲームを振り返りたいと思います。